2009-01-01から1年間の記事一覧

投資成功の秘訣

ムダを省く効用に関連して、投資成功の秘訣。それは、「損を最小限に抑えること = 冷静になること」。 相場の格言いわく、「半分損したら、それを取り返すには2倍にしなければならない」。だからこそ、投資成功者の共通点が、損を最小限に抑えること。一流の…

ムダを省く効用の本質

ビジネスでよく耳にする評語「バリューを上げよ」。何か付け足す方向に流れがちだが、価値を生まないムダを省くのも極めて有効な手段。今回は、一流の視点を紹介・・・ 岡部騎手いわく、「武豊騎手の最大の武器はミスをしないこと。騎手は、レース中に判断ミ…

長期的視点の本質

前回の「大局観」に続き、このブログの切り口であり目の付け所でもある「長期的視点」。今回はその本質について、一流の目線を紹介。長期的視点とは・・・ 古田敦也 名捕手いわく、「例えば松井選手のような打者には、外角低めなど長打されないコースに投げ…

大局観の本質

車の運転では、初心者ほど視点は近く、うまくなるにつれて遠くが見えるようになり、運転も安定する。ブレーキを踏む場合でも、前方との衝突を避けるため我々は後方を確認せず躊躇せずに踏み込むが、F1ドライバー レベルになると、後ろから追突されないか、サ…

「生きがいシリーズ」- II

3) 執念・情熱 = 心の治癒力 以前ふれた経営者にとって必要な要素「経営の本質II - 問題の本質情熱」。 イトーヨーカ堂会長 鈴木敏文さんいわく、「熱意を持っている人は、自分には分からないこと、できないことがあっても、人の協力を得ながら課題を解決し…

「生きがいシリーズ」- I

今回は、総計160万部超のベストセラー 組織経営学者 飯田助教授の生きがいシリーズ三部作、その集大成「生きがいの本質」。Know-how に終始した前二作、どのようにして生まれてきたかという仕組み-「生きがいの創造」、どのようにすれば生きがいを持つことが…

「左遷の哲学」-嵐の中でも時間はたつ

将棋棋士 中原誠 永世十段が無冠になった時、ある方から贈られた本が今回の題材「左遷の哲学」。 その中でも彼が感銘を受けた句が、以前逆境における身の処し方 で紹介した「風車、風が吹くまで 昼寝かな」。A級戦犯として文官で唯一絞首刑となった広田弘毅 …

Steve Jobs 伝える力-II

プレゼンスキル メッセージは伝えるものではなく、人を動かすもの。または、メッセージを受け止める側に話し手の希望通りの行動をさせること。視聴者の心に効果的に訴えるにはどうすればいいか、とても参考になるのが Steve Jobs の名人芸。特徴は、 黒を基…

Steve Jobs 伝える力-I

グロービズの堀学長に、リーダーシップで最も難しいのは何かと直接聞いたところ、答えは「コミュニケーション」で、克服法は場数を踏むしかないとのこと。今回は、卓越した伝達力をもつApple 創業者 スティーブ・ジョブズに注目し、印象的表現や画像を抜粋。…

「集中力」-谷川浩司

次は、史上最年少名人となり羽生義治さんのライバルでもある谷川浩司さんの著書「集中力」より・・・ 勝負を決める二つのポイント 将棋は悪い手を指した数で勝負が決まるのでなく、最後に悪い手を指したほうが負けるゲーム。相手のミスを待つわけではないが…

「不運のすすめ」-米長邦雄

二人の一流棋士から、易の原則「窮まれば変ず(陰陽転化の法則)」、「陰陽の二極性・相乗効果・バランス」に当てはまる表現を抜粋。まずは、日本将棋連盟会長 米長邦雄さんの著書「不運のすすめ」より、人生経験を積み重ねたベテランの味・・・ 勝った時、負…

「仮説→実行→検証」とは II

Critical Thinking 「仮説→実行→検証」, 「Inductive=>Deductive=>Anomaly」, 一連の流れの精度を高めてくれるのが、クリティカル・シンキング。極論すると、幼いころから人を疑う環境で育った方に身に付く素養。性善説に立つ私の弱点であり、かなり意識しな…

「仮説→実行→検証」とは I

HBS の友人から新たな視点を得た論理的思考。創業者がHBS出身でもある楽天株式会社の主要コンセプトにもなっている「仮説→実行→検証→(仕組化)」について、その本質にせまった。 ■楽天グループの目標 世界一のインターネット・サービス企業 ■楽天グループにお…

易経X-人生の目標

人生の目標とは 富・名声・力、人間の欲は限りないけど、「死生命有り、富貴天に在り」のように、努力だけではどうにもならないのがこの世。つまり富・名声・力、これら「陽」の要素を自分ではコントロールできないものと極めた瞬間、「窮まれば変ず」陰陽転…

易経IX-感謝の心と陰陽思想

感謝の心と陰陽思想 人間にとって一番大事な命。死生観を陰陽思想の基本、「陽を伸ばすものは陰の力で、陰を伸ばすものは陽の力。どちらか一方がなければもう一方も存在し得ない」に当てはめると、死が陰で生が陽。ガンの告知など「死」を目の当たりにして初…

易経VIII-天の存在

天の存在 1)プラス思考 能力と運の不遇に悩み、苦しみ、極めた瞬間 (窮まれば変ず)、先人たちがたどり着いた答えが心の置き所を変えること「陰->陽」。命に宿る宿命を天命と受け止め、いかなる艱難辛苦にあっても自分を成長させる機会だ、これを乗り越える機…

易経VII-運を上げるには

運とは 1) 必然であり偶然? 人との出会いを例に運の本質について考えると、出会いはだれにもある必然性の要素と、その中身(質と量) は人によってそれぞれ異なるため偶然性の要素がある。他の方とも出会っていた宮崎 駿さん、その中でも転機をもたらした鈴木…

易経VI-強運のレベル

強運のレベル 成功者にその秘訣を聞くと、概ね返ってくる答えが「運」。幸之助のじいちゃんでも「9割は運だ」というほど。このレベルを分けたのが下図。努力して得られる運、意識して掴み取る運、天性の運。 1) 努力して得られる運 例えば、猛勉強して一流校…

易経V-先見性

先見性とは リーダーに求められる重要な資質、時代を予見する「先見性」。時代は大きく、長・中・短期にわけられるので、それぞれに分けて定義を試みた。まず一番分かりやすい中期から・・・ 1) 中期: 3年 「一つのことを一生懸命やっていると、そのものごと…

易経IV-中庸

陰陽五行思想の基礎「中庸」 韓非子いわく、「人は自ら足るに止まることを能わずして亡ぶ」。陽の原動力ともいうべき「欲」、際限のない欲望、陽だけに偏りそれが度を越すと人は身を滅ぼす。ただ、欲を否定しては原動力となるエンジンが機能しないので、私利…

易経III-陰陽説

もう一つの道理: 東洋思想の原点「陰陽説」 映画 『陰陽師』で、安倍晴明を演じた野村萬斎さんの声をイメージして、読むと分かりやすいかも。 森羅万象、宇宙のありとあらゆる事物をさまざまな観点から、受動的な性質を「陰」、能動的な性質を「陽」に分類。…

易経II-洞察力と直観力

変化の道理とは 変化の原理原則が、「易は窮まれば変ず。変ずれば通ず。通ずれば久し」 全てのものごとは窮(極)まった瞬間に変化する。冬が極まれば夏へ、夏が極まれば冬へ、その方向を対極へと転化させ、変化が起これば、行き詰まることなく、終わりなく久…

易経I-時中

リーダーにとって重要な能力「洞察力」と「先見性」。それを得るため、戦前までのリーダーにとって必読書であった「易経」が、今回のテーマ。荘子と荀子をして、「易経を学び、変化の原理原則を知れば、占わなくとも先々を察することができるようになる」と…

ムダを省くとは

耶律楚材が残した私の好きな言葉、「一利を興すは一害を除くにしかず、一事を生かすは一事を減らすにしかず」。一つの良いこと新しいことをやるよりは、一つの悪いこと不要になったものを取り除いていく方が効果的、という意味。「ムダを省く」という観点か…

経営の本質IV

経営とは 京セラ創業者の稲盛和夫さんいわく、「人生の方程式: 結果 = 考え方×能力×情熱」。どんなに能力や情熱があっても考え方がマイナスだと、結果は大きなマイナス。ビジネスモデルが優れているのは必要条件にすぎず、仮にIPOできたとしても、外部要因で…

経営の本質III

3) 変化する勇気・リスク管理に裏打ちされた勇気 「最後まで生き残る生物は、最も強い生物や最も賢い生物でもなく、変化し続ける生物だけ。これは企業でも当てはまる。」 トヨタ 渡辺社長 (一人勝ちトヨタを襲った08年の未曾有の危機) 「失敗とは成功に至る…

経営の本質II

リーダーシップの主要素 1) 誠実さ 韓非子いわく、「巧詐は拙誠に如かず」。巧みな言葉で偽って人を欺こうとするよりも、下手でも誠意を示すほうが、ずっと相手に響く。 ノーベル文学賞を受賞した パール・バックいわく、「誠実な人格というものは、その人の…

経営の本質I

経営者とは 経営者の行動を構造化したのが下図。優れた経営者とは、これら一連の流れをライバル企業を上回るスピードと頻度で、具現化できる人。 McKinseyの土台を築いたMarvin Bower いわく、「生きた経営の意志を持ち、システム化された組織をつくること。…

「ブログ&書くという作業」の本質

当初「ブログなんて単なる日記で、物書き屋になるわけではないから、そんなの時間のムダ」と思っていたが、実際にブログを書くことで、ウェブ進化論の著者、梅田さんの言葉「ブログという舞台の上で知的成長の過程を公開することで、その人を取り巻く個と個…

インターネット大潮流-VIII

Slide 45,46 VCの現況は・・・ Slide 47,48 日米を比較して際立つのが黒字化までの期間。1年目から黒字のEBayを除き、IPOで資金調達するまでマイナス10-30億円のEBITDAを覚悟でビジネスモデルを描き、巨額の先行投資をするアメリカ。それに対し、早期黒字化…