2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

修身教授録 I

今回からは人間学シリーズ。ブログでは「徳育」「研鑽」というカテゴリーに分類。初回は、大阪天王寺師範学校 (現・大阪教育大学) で「修身科」を担当した森信三先生の講義をまとめた『修身教授録』。時代は昭和12-14年。物事の本質を学生相手に平易かつ端的…

長期的視点とダム経営 II

ダム経営 「ダムのように内部留保を貯め、資金ショートしないように備える」という松下幸之助のじいちゃんの有名な経営理念。ある講演会で、聴衆から「ダム経営の理念は分かったが、具体的にどうやったらできるのか」との質問に対し、幸之助のじいちゃんは一…

長期的視点とダム経営 I

会計学の授業で扱ったケース、建設・鉱山・産業機械メーカーの老舗Harnischfeger社。シクリカル業界特有の低迷が長期化。1982年に倒産寸前まで追い詰められたが、2年後の84年に大幅黒字を計上。見事再生を果たし、その後も好決算を発表。88年には時価総額が8…

教訓

現在の金融市場で吹き荒れている問題の本質は、投資銀行モデルに代表される「過剰なリスクテイク(リスク管理の弱さ)」と、かなり割安な水準にまで到達しているはずなのに疑心暗鬼がもたらす買い手不在のサブプライム市場、つまり「信頼性(情報の非対称性…

日米比較

今や余剰資金の面で逆転した感のある日米の大手金融機関。商業銀行 (JPモルガン・チェース vs. 東京三菱UFJ) と投資銀行 (Goldman Sachs vs. 野村證券) についてROEを比較したのが下表。いずれも多業種に進出しているので、正確な比較は困難だが、際立つのが…