2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

権力の縮図: 戦争の主導者とされる軍部とは誰?

下の図を見ながら・・・国務担当の「政府」と、軍事担当の「統帥」に明確な線引きがあった明治憲法下で、軍隊を動かす軍事権を持つ参謀本部や軍令部、そして予算の獲得など軍政権を持つ陸・海軍省、その中でも実際に軍を動かし戦略を決定する「作戦部」や、…

軍部の本質 I

今回のテーマは「失敗学」。その中でも日本人にとって総本山であるべき「大東亜戦争(戦争が太平洋地域に限定されていなかったという意味)」に着手。 ‘29世界大恐慌→’30昭和恐慌→‘31満州事変(軍部独走開始)→’32五・一五(政党政治終了)→’33国際連盟脱退…

日本への影響

金融再編: 欧米に比べ保有割合が小さかったとはいえ、売却できずにいる金融機関がほとんどのため、四半期ごとに引当金を計上しなければならない状況が当面続きそう。とりわけ預金の多くをサブプライムローンがらみの証券化商品で運用していた「イーバンク銀…

歴史的視点(80年代後半のバブルと類似比較)

類似点 金融政策: 円高不況対策(地価は上昇している一方、景気対策のため度重なる利下げ) vs. サブプライム対策(物価は上昇、とりわけ原油が急騰している一方、景気は後退局面=スタグフレーション) 実需と虚需: 地価高騰 vs. 原油高騰(現在の原油価格は…

今後の動向

時限爆弾: 多くのサブプライムローンは、借り入れ開始から3年程度経つと返済額が急増する仕組みなので(当初は金利のみ→数年後に元本の返済が加算、あるいは最初の数年間は金利負担ゼロ)、現在はブーム初期の03年後半に住宅を購入した人の問題が表面化。た…

なぜバブルは繰り返すのか

バブルの本源: 欲望=人間の性は変わりにくい 「バブルの物語」という本の序言-著者ガルブレイス: 「私はこの小著を警告の書とするよう特に配慮した。頭脳に極度の変調をきたすほどの陶酔的熱病(ユーフォリア)は繰り返し起こる現象であり、それにとりつかれた…