徳育

倫理とは

倫理とは: 「人の間」が成り立つためのルール 倫理学者 和辻哲郎いわく、 もともと世の中、世間、人界を意味する漢語「人間」を、日本人は「ひと」をも意味する「人間」として誤って使ってきた。人間とは「人の間」的な存在で、相互に何らかの関係を持った間…

「愛情の本質」 慈悲とは、仁とは

相手の話を聞く達人にお坊さんがいるが、その吸引力の正体が「慈悲」。社員に生きがいを与える一つの方法が、愛情と感謝の心を持って存在価値を認め、声に出して伝えること。いずれにおいても愛情や慈悲などが重要。そこで今回は、「愛情」の本質に迫った。 …

言志四録

人間学シリーズの第2弾は、佐藤一斎の「言志四録」。その中でも何度も登場する「志」を中心に要約。 志とは 『人は須らく自らを省察(せいさつ)すべし。「天何の故にか我が身を出生し、我をして果たして何の用にか供せしむる。我れ既に天の物なれば、必ず天の…

修身教授録 III

感謝の心 人生の意義を知るには、何よりもまずわが身自身が、今日ここに人間として生を与えられていることに対し、感謝の念が起こらねばなりません。自分がこの世の中へ人間として生まれて来たことに対して、何ら感謝の念がないということは、つまり自らの生…

修身教授録 II

立志・真の志とは 私は人生の真の出発は、志を立てることによって始まると考えるものです。古来、真の学問は、「立志を持ってその根本とす」、と言われているのもまったくこの故でしょう。人間はいかに生きるべきか、人生をいかに生き貫くべきであるかという…

修身教授録 I

今回からは人間学シリーズ。ブログでは「徳育」「研鑽」というカテゴリーに分類。初回は、大阪天王寺師範学校 (現・大阪教育大学) で「修身科」を担当した森信三先生の講義をまとめた『修身教授録』。時代は昭和12-14年。物事の本質を学生相手に平易かつ端的…

素直な心とは

これまで何度もふれてきた「素直な心」。ある意味、経営の神様という悟りの境地から生まれた根本思想ともいえるが、今回はその発案者である幸之助のじいちゃんの定義に私なりの解釈を加えて、「素直な心」の本質にせまった。 松下幸之助語録 定義 「素直な心…

大企業病 教訓I

「名経営者の失敗」から学んだ教訓とほぼ同じことがあてはまるが、大企業であるがゆえの欠陥を追加すると、大企業では悪い情報ほど上がってこないため、耳の痛い話をしてくれたり、広い視点からものを言ってくれたりする外部人脈を豊富に持ち、アンテナを高…

企業経営-教訓III

経営者への教訓 経営者本人 客観視→自己否定→自己変革: 他人から学び、失敗は改めようという謙虚な心 失敗を認められない、知らないとは言えない、批判を受け止められない「精神的弱さ」の克服 企業文化の構築 大勢に対し異論を受け入れ・促し、失敗から学び…

なぜバブルは繰り返すのか

バブルの本源: 欲望=人間の性は変わりにくい 「バブルの物語」という本の序言-著者ガルブレイス: 「私はこの小著を警告の書とするよう特に配慮した。頭脳に極度の変調をきたすほどの陶酔的熱病(ユーフォリア)は繰り返し起こる現象であり、それにとりつかれた…