アイディアを生み出す方法

前回の先見性に関連して、今回はアイディアの生み出し方・・・

アイディア: 既存要素の組み合わせ

名著「アイディアのつくり方」いわく、「アイディアは既存要素の組み合わせである」。その過程は下記の5つで、天与のひらめきと思われがちな発想も、1-2 のように地味な作業をすれば、凡人でもコントロール可能な領域に引き寄せることができる。

  1. データを収集
  2. データをそしゃく/グルーピング
  3. データを組み合わせ
  4. アイディアを発見
  5. アイディアをチェック

グルーピングに便利な道具: Evernote

特に2) の「データをそしゃく」はちょっとしたコツがあるので、私的なノウハウを披露。まず、関連のありそうなデータを小グループから中グループ、大グループへとまとめ、全体を俯瞰する作業。その際、独立したテーマごとにメモを追加していく縦のグルーピング機能に加え、異なるテーマ内のメモを横断的な共通点でまとめる横のグルーピング機能があれば便利。加えて、それらをクラウドで電子的に行えれば、iPhoneやPCなどからでも入力できるので、アイディアを生み出す確率は高まる。これらの機能を提供してくれ、個人的にも重宝しているのが、Evernoteの記憶補助サービス。

ポアンカレは「豊かなアイデアにたどり着くのに必要なのは美的直観」といっているが、Evernoteの記憶補助サービスによって、「美的直観 = これまでは無関係と思われていたものの間に関係があることを発見すること」が、凡人でも天才の域に近づくことが可能になった。

データの組み合わせ

個人的には、以下の2つの組み合わせが中心。とりわけ、マトリックスの軸を何にするか、結構難しい。

  • 掛け算: 各テーマの要素を横に並べ、テーマ内の項目を変える (e.g. A1xB3xC5xD2)
  • マトリックス: 対立するテーマを2軸の格子に入れ掛け合わせる (2x2, 3x3マトリックス)