2007-01-01から1年間の記事一覧
下の図を見ながら・・・国務担当の「政府」と、軍事担当の「統帥」に明確な線引きがあった明治憲法下で、軍隊を動かす軍事権を持つ参謀本部や軍令部、そして予算の獲得など軍政権を持つ陸・海軍省、その中でも実際に軍を動かし戦略を決定する「作戦部」や、…
今回のテーマは「失敗学」。その中でも日本人にとって総本山であるべき「大東亜戦争(戦争が太平洋地域に限定されていなかったという意味)」に着手。 ‘29世界大恐慌→’30昭和恐慌→‘31満州事変(軍部独走開始)→’32五・一五(政党政治終了)→’33国際連盟脱退…
金融再編: 欧米に比べ保有割合が小さかったとはいえ、売却できずにいる金融機関がほとんどのため、四半期ごとに引当金を計上しなければならない状況が当面続きそう。とりわけ預金の多くをサブプライムローンがらみの証券化商品で運用していた「イーバンク銀…
類似点 金融政策: 円高不況対策(地価は上昇している一方、景気対策のため度重なる利下げ) vs. サブプライム対策(物価は上昇、とりわけ原油が急騰している一方、景気は後退局面=スタグフレーション) 実需と虚需: 地価高騰 vs. 原油高騰(現在の原油価格は…
時限爆弾: 多くのサブプライムローンは、借り入れ開始から3年程度経つと返済額が急増する仕組みなので(当初は金利のみ→数年後に元本の返済が加算、あるいは最初の数年間は金利負担ゼロ)、現在はブーム初期の03年後半に住宅を購入した人の問題が表面化。た…
バブルの本源: 欲望=人間の性は変わりにくい 「バブルの物語」という本の序言-著者ガルブレイス: 「私はこの小著を警告の書とするよう特に配慮した。頭脳に極度の変調をきたすほどの陶酔的熱病(ユーフォリア)は繰り返し起こる現象であり、それにとりつかれた…
なぜストップできないのか、なぜ最悪の状況にならないと改革が進展しないのか? 80年代後半のバブル 勇気ある「イエス」を活かすシステムの欠如+「ノー」を言えない弱さ 痛みのある決断は自分たちだけでなく先輩たちの責任も追及 当局に都合の悪い情報は圧力…
不況の実態=バランスシート不況 金融機関からの借入金は資産担保主義の下、相場情勢(左側の資産)に応じた金額を右側の負債に積み上げていたが、土地や株など資産価格が急落すると左側のみが縮小、右側にある負債は逆に金利負担分を追加して増加。その差額…
絶対的な土地神話+不動産需要の見誤り 土地神話: 歴史的に見て神話が寓話になる確率は極めて低い(戦後の地価の下落は1回のみでそれもオイルショック後の例外中の例外)=思考停止、最悪の事態を想定し備えを訴える勇気の欠如=事なかれ主義の土壌 虚需 国土…
問題認識 本質の見誤り: バブルの認識(80年代後半の資産価格高騰=実体経済の反映)、地価高騰の原因(投機であって金融機関の財テク融資でない) 危機管理意識の低下: 地価下落による不良債権化の想定、昭和恐慌は忘却、護送船団方式による破綻回避処置がこれま…
融資先 融資先の変化: 大手企業は70年代半ばから独自で資金調達するようになり、銀行離れが加速(とりわけ長銀や日債銀にとっては深刻問題→不安・あせりを助長) 限られた選択肢(部分的金融自由化への過渡期): 護送船団方式、証券業への法的壁、中小企業・…
過去最低水準へ公定歩合が引き下げられていった経緯 80年代前半に日米貿易摩擦が深刻化(内需拡大+円高圧力) 85年に前例のない円高誘導策「プラザ合意」(円高防止策のないままスタート) 制御不能な円高(合意前240円から1年後には150円を突破) 円高不況…
バブルの根源=欲望 バブルの根源は「楽して儲けたいとい”欲望”」で、歴史に名を刻むバブルには、その欲望への巧妙で大掛かりなトリックがしかれられ、その舞台で役者らは陶酔的熱病(ユーフォリア)にとりつかれ、我先にと高い階段を上へ上へと駆け上がってい…
発生要因 商品 変動金利: サブプライムローンの8割が変動金利 vs. プライムは8割が固定金利 仕組み: 当初は金利払いのみ→数年後に元本返済も加算(支払額が数倍へ増加する顧客も) 顧客側 サブプライム層: 低所得、返済遅延者、金融知識不足 投機家(リゾー…
サブプライム問題による株式市場の低迷により、巨額の評価損を出したことから、最初のテーマはこの問題に決定! グリーンスパンのおじいちゃんでも「去年の1月末に辞める直前まで、サブプライムローン問題の重大性について、認識をしていなかった」とのこと。