バブルの教訓-失敗学I
なぜストップできないのか、なぜ最悪の状況にならないと改革が進展しないのか?
80年代後半のバブル
- 勇気ある「イエス」を活かすシステムの欠如+「ノー」を言えない弱さ
- 痛みのある決断は自分たちだけでなく先輩たちの責任も追及
- 当局に都合の悪い情報は圧力によって抹殺(避けるのが当然視)
- 少数の問題銀行に配慮した「小さな隠蔽」が、邦銀全体そして銀行行政全体への不信へと拡大
So what:
- 勇気: バカ正直すぎてもいけないけど時には、「自ら省みてなおくんば、千万人といえども吾れ往かん-孟子」、という気構え・行動も必要
- 度量: 「地勢坤(ちせい こん)なり、君子は以って厚徳載物(こうとくさいぶつ)-易経」=大地があらゆる生きとし生けるもの受け入れ、はぐくみ育てているのと同じように、君子は大きな心を持って、徳を高くし、度量を大きくしていかないといけないよ(いかなる批判も素直に受け止める度量をもちなさい)
- 婉曲術: 忠告を素直に受け止められない上司に対し、様々なたとえ話を活用して間接的に諌める対処法=諌める相手に対応した幅広い教養や演技力が必要
- 自得: 自己(組織・社会)を客観視→自己否定→自己変革(「人を知るものは智なり、自らを知るものは明なり-老子」