投資成功の秘訣

ムダを省く効用に関連して、投資成功の秘訣。それは、「損を最小限に抑えること = 冷静になること」。
相場の格言いわく、「半分損したら、それを取り返すには2倍にしなければならない」。だからこそ、投資成功者の共通点が、損を最小限に抑えること。一流の視点も参考に・・・

  • ギャンブル社会学に詳しい谷岡 一郎 大阪商業大学学長いわく、「ギャンブルで100くらい勝っていた人が、ちょっとしたミスや失敗で50くらいになった場合、ギャンブラーは大きく『ああ、50も損した』と思う破滅型と、『まだ50もある』と思うゆとり型に分かれる。ゆとり型は『まだ50もあるから、もう一度頑張ろう』と思うのに対し、破滅型は『50を取り返さなければ(取り返すには2倍にしなければ)・・・』との焦りから、無理をして不必要なリスクをとって悪循環に陥りがち。終いには借金を背負う羽目に。」
  • スポーツジャーナリスト二宮清純いわく、「ギャンブラーは運を天に任せるが、勝負師は最後まで自分の運を仕切ろうとする」
  • ドラッガーいわく、「米MBAで主流の考えは『利益の最大化』だが、短期で利益の極大化を図ろうと焦るあまり、かえって損失が大きくなりがち。だから、本質は『損失の回避』である。企業は、損失を回避し、リスクに備え企業を存続させるために、利益を生み出さなければならない。」
  • 谷川浩司 棋士いわく、「将棋でも『悪手は悪手を呼ぶ』といわれるように、悪い手を指した後というのはそれを取り返そうと焦り、もっと深みに入ってしまう場合が多い。悪循環から逃れるには、冷静になること。」
  • 名将 森祇晶 元西武監督いわく、「人生の基本は1勝1敗。これにいくつの勝ちを上乗せできるか、どうプラスアルファをつけるかで本当の勝負は決まる。私の野球観の基本は、2勝1敗。西武がぶっちぎりで優勝したときですら、81勝45敗4分の勝率0.643。3連敗したら4連勝で取り返せとゲキを飛ばすより、2勝1敗のペースでいこうと考える。仮に戦力を集中して6連戦全てに勝っても、無理がたたって2勝4敗ということになれば同じこと。ムダ・ムラ・ムリのダラリをなくし、ブレを少なくする。5点取られたら8点にして取り返せという勝つ努力より、とにかく相手を0点に抑えることに力を注ぐ『負けない工夫』の方が、勝利への確実性は高まる。勝ちたいと思うなら、負けない工夫をすべき。」
  • 相場の格言いわく、「Timing is everything. ダウンサイドが小さく、アップサイドの大きいタイミング「時」を見極める洞察力と、その「兆し」を察する直観力を鍛えよ。」