複雑系
「アプリケーション」プラットフォームの時代へ 以前ふれた「インターネット大潮流-V」のように、主戦場は、”自力”で「コンテンツ」を囲い込む閉鎖的・小脳競争から、”補完者”の衆知を集め戦場をより大きな「プラットフォーム」に求めた開放的・大脳競争へ移…
世界の4大ネット企業、今のところGoogle 以外は各分野に特化して事業を展開中。そんな中、Googleは、SNS/ Facebookに対しソーシャルゲーム等の買収を活発化する一方、マイクロソフトに対しては、Google Apps を中心にクラウド連合軍でビジネスソフト陣地にな…
1980年代、Coca-Cola と PepsiCo 急成長のカギを担った低カロリー炭酸飲料、その甘味料アスパルテーム(日本ではパルスイート)が今回の主な題材。特許を保有するニュートラ・スウィート社(後に化学大手モンサント傘下へ)が、いかにして商品全体の一部に過…
長々とした5回シリーズも今回が最後。いやしモードが必要な方はこちら: http://pocky.jp/cm/pocky_radio/index.html 2008年はインターネットマシーン元年 08年2月の決算発表会でSoftBank 孫さんが発した「2008年はインターネットマシーン元年」。インターネ…
ムダを排除して付加価値を創出 「原材料に付加価値をつけていくプロセスだけを抽出し、それ以外は排除する」というリーン生産方式。「贅肉がとれた」を意味するLean(リーン)を用いて命名されたが、トヨタ生産方式の発明者 大野耐一氏の言葉を借りれば、「…
従来モデル: マスメディア+属性ターゲティング 消費者が購買に至るまでの過程を示すAIDA。知らない客に注目してもらい (Attention)、興味を持ってもらい (Interest)、欲しいと思ってもらい (Desire)、買おうと思ってもらう (Action) 一連のプロセス。広告主…
APIを公開してオープンソース化する巨大潮流。そのバリューは何なのか、バリューを生み出す二つの基軸、顧客のWTP (Willingness to Pay) を押し上げる方向と、提供者側の生産コストを押し下げる方向に分けて本質にせまってみた。 生産コスト押し下げ要因: Le…
今回は、ウェブサービスを説明する上で欠かせない4要素、「インフラ」、「プラットフォーム」、「アプリケーション」、「コンテンツ」、を使って歴史的経緯を追った縦比較、他の産業との横比較、今後の展開を中心に日本への波及という観点からクロスボーダー…
ネットワーク外部効果(ネットワーク外部性)とは、ネットワーク的な性質を持ったサービスや製品における経済的特性のひとつで、「利用者が増えれば増えるほど、そのサービスや製品の利用者全体の利益・利便性が向上する」、という特性。Externalityとは経済…
容量の意義 過去の戦いの教訓として、「似たような時期に似たような商品が出た場合、容量の大きいほうが最終的には勝つ」という法則。それが今回も当てはまった。 ビデオデッキ: VHS vs. ベータ戦争 VHSの勝因として、ファミリーメーカー数が多かった、レン…
以下3つの主要因について考察。 ワーナーの鞍替え 小容量 $99という価格設定 なぜワーナーはBD陣営に寝返ったのか? 規格が一本化されず、HD-DVD とBD 勢力が拮抗している状況下では、関ヶ原の合戦同様、消費者を含む利害関係者の多くは傍観者で、下図Aの状態…
固執の原因: 東芝 vs. ソニー 既存DVD規格の権利を持ち、その延長上に新しい規格を作り上げたい東芝 (HD-DVD陣営) と、新しい技術で新規格を狙うソニーなどBlu-ray Disc (BD) 陣営との固執。旧式の技術の延長にある新規格と、新しく技術を擁立した新規格との…
世代の移行: 閉鎖的・小脳競争から開放的・大脳競争へ Web 2.0 市場: Google 検索 (AdSense/ AdWords) によるロングテール部分の顕在化・拡大化 共有: ブログなど情報を共有、SNSにより物理的に出会えない人とのネットワーク 衆知: API を公開、オープンソー…
ビジネスは競争のみで捉えられがちだが、勝つか負けるかの単純なゲームではなく、パイ(市場)を作り出すときプレイヤー同士は協調し(corporation)、パイを分けるときに競争する(competition)。「競争と協調」が共存するコーぺティション (co-opetition)…