権力の源泉とは

人事関連の話をしたついでに「権力」についてちょこっと考察。Wikipedia によると権力とは、何らかの物理的強制力の保有という裏づけをもって、他者をその意に反してでも服従させるという、支配のための力。

ではそのパワーの源泉は何なのか、分解したのが下図。まず相手に対し何らかの価値を提供する「能力・知識」があって、それを実績に結びつける「実行力・表現力」とあいまって、「名声・実績」が築かれ、内部的な個人を形成。その上に外部的要素の「人脈」と「地位」がのっかているという構図。

これら5つの要素が密接に絡み合い、相乗効果を生み出すことで権力の源泉ビラミッドが構築される構図は、ブランド構築と似ている。築き上げるのに時間がかかるものの、いったん完成すればライバル企業にとって難攻不落の城となる。しかし、その城の骨格は「信頼」という名の無形資産でできているため、いったんヒビが入るといとも簡単に崩壊してしまう。個人でいえばマスコミに取り上げられ権力を謳歌していた有名人、会社でいえば食品関連の老舗や大手有名ブランド、歴史を紐解いても裏切りなど内部崩壊によって陥落した難攻不落の城。

私の倫理的価値観「信・義・仁・素直な心」、その一つ信頼。それを土台に自分に欠けている要素は何なのか、補うため何をしなければならないのか、とりわけ相手に伝えるコミュニケーション力と有益な人脈、客観視→自己反省・否定→自己変革への材料が増えた。