今後II

探す・探される時代

インターネットが誕生した93年に生まれ、物心つく頃からネットの環境で育った今の中学生のネットへの愛着心、「メールできない、ブログがみれない、コミュニティに入れない、占いが見れない、電話できない、携帯がないとさみしくて死にそう」という気持ちは、「ネットの世界なんて関係ない」と考える中高年には理解できない。若い頃の環境差が、ネットから逃避する人とネットの世界に住む人との格差、デジタルデバイドを生み出し、その差は拡大中。ネットの環境で育った若者が経済活動を始める5年後から、本格的なネット社会が到来。国民性の違いもあろうが、アメリカや韓国では、就職先の身元調査で真っ先にググられ、何もないと逆に怪しまれる時代。日本でも近い将来起こるであろうネット世界への民族大移動、検索の対象もヘッド(恐竜の頭)の有名人からロングテール(恐竜の尻尾)の個人へと変化。ネット上で誹謗・中傷されるリスクが高まる中、時代と共に生き、見つけられることを逆手にとって、サーチエンジンの特性を踏まえたうえで自ら正しい情報を発信するか、ネットの世界と隔離するか、いずれにせよ同世代間のデジタルデバイドも拡大するだろう。

求められる技術

  • バーチャルな人格をつくれるプラットフォーム
  • 人間のデーターベース
  • マッチング検索: ビジネスなどで会った方がいい人を自動的に紹介
  • Social Graph: 自分とだれがつながっているか、未来に会うべき人とを自動的につくりあげる
  • フィード: RSS (Rich Site Summary) など自ら情報を配信できる機能

デジタル人間の要素

  • 自己をデジタル化
  • ネットに住むという感覚
  • ネットの世界で思考: 頭の中の情報量で考えてもネット上の情報量の組合せには太刀打ちできない-> アイディアがあればコミュニティでマーケティング-> 衆知が集まり・皆が思考する電脳-> 閉鎖的・小脳競争から開放的・大脳競争へ