インターネット大潮流-IV

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  • アナログの情報革命: 1440 印刷技術-> 活版(大衆に普及)-> 1839年 写真 (記憶の限界-ある時間を記録)-> 1876 ベル電話 言葉を運ぶ-> 1891 ビデオ (映像を記憶)
  • デジタル情報革命: 20th 後半 印刷、写真、音声、映像がデジタル化-> webに乗せて移動コストを限りなくゼロにすることが本来の意味

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  • 19th 以前は食料、20th は物やサービスを消費、そして21th は情報。
  • 中高生は携帯電話が命、メールできない、ブログがみれない、コミュニティに参加できない、コンテンツが見れない、電話できない、さみしくて死亡同然-> 若い頃の環境差がデジタルデバイド
  • 1440 印刷技術以降、560年間の印刷した紙の総量。2015年には世界で生み出される1日の情報量が上回る「情報ビッグバン」、大量情報消費時代へ。
  • 生まれながらにしてネット環境に溶け込んできた世代が、経済活動を開始する2010年代初期。私の好きな言葉、「経営は時間の関数」に当てはめると、ネットビジネスの本格的躍進はその頃から開始されるはず。

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広告主にとって最も価値のある部分、Desire-> Action へのアプローチを可能にしたのが、Google の検索連動型配信システム (AdSense/ AdWords) 。検索連動型だと、あらかじめ興味のある言葉とマッチさせるので、行動に結びつきやすい部分を標的にできる。

ところで、人には大きく分けて二つの人格、プライベートと仕事で使い分ける人格「コミュニティパーソナリティ」と、時間、場所、気持ちなど状況に応じて異なる「シチュエーションパーソナリティ」がある。これらの人格は購買行動と密接に関わっている。例えば、昼食で300円の価格差に頭を悩ます人格と、旅行先ではためらいもなく3,000円追加してワンランク上の部屋を選択する人格。社費ならビジネスクラス、私費旅行ならエコノミーで我慢する人格。同じ商品でも奥さんからおねだりされる場合と、キャバクラのお姉ちゃんからの場合。

従来の属性ターゲティングだと、都内在住、30歳、独身男性、勤務先は金融業界、年収800万円なら、統計データを基にこんなライフスタイルで、こういう商品が欲しいはず、という標準モデルを当てはめた。一方、Googleモデルのように「ある行動をした人に絞り込む」行動ターゲティングだと、「こんな人はこんな行動をするだろう」という曖昧な仮説での置き換えが不要になり、単一パーソナリティからマルチパーソナリティ (コミュニティ&シチュエーションパーソナリティ) へのターゲティングが可能になる。その結果、より正確かつ効果的に購買行動を促せるようになるほか、アプローチも多様化する。

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SoftBank 孫さんが年初に発した「2008年はモバイルインターネット元年」。PC からモバイルインターネットへ兆候は、06年後半から推察。
家庭PCからの月間ページビューは07年に頭打ちとなり、08年には初めて減少に転じたほか、一人あたり月間ページビューは06年3月の2,077をピークに減少、08年4月には4年前の水準1,667にまで低下