バブル II

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証券化の本質は、ストックのビジネスをフローのビジネスに変えること。長期間にわたり少しずつ実現される住宅ローンからの収益が、証券化により当期の収益としてまとめて実現することが可能となる。様々な障害を取り除く証券化により、貸出量の流れが加速。

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証券と銀行の垣根がなくなったことで競争が激化、顧客の知識レベルも向上したことで、本業である「資金調達側(企業)」と「資金提供側(投資家)」をつなぐ債権や株式のプライマリー業務で、次第に大きな利益を上げることが難しくなった投資銀行。持ち逃げ意識に04年以降のイケイケドンドンの追い風が吹くと、報酬体系はリスクが高いほど価値が上がる「コールオプション」形へ。実際、資本の30倍くらいを借入れ、資本の従業員持ち分もわずかであることを考慮すると、ほとんど「他人のお金」で勝負できる。さらに、金融が緩和され、過剰流動性が加わり拍車がかかったところに、バブルの本源「欲望」という闇の世界に迷い込んだという構図。