戦後復興 II

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もうひとつの隠れた要因が「低賃金」。
急成長過程における大きな問題のひとつが、インフレーション。大きく分けるとコストプッシュインフレーション、ディマンドプルインフレーション、両者混合型の3つ。現在の中国に当てはめると、コストプッシュ型は人件費高騰。ディマンドプル型については、鉄鋼需要が増加、世界中で買い求めた結果、鉄鉱石価格も高騰。
日本の場合、農村などからの豊富な若者の供給と年功序列制によって、コストを抑え、輸出品の低価格化を長期にわたり実現。しかし、70年代以降は若者の供給が細り、人件費高騰をまねき、コスト優位性の崩壊へ。