インターネット大潮流-VI
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ネットビジネス究極の目的は、人々のあらゆる情報をデジタル化して、人間データベースを構築すること。その本源が、「ユーザー数に比例して価値が向上するデータベース」なため、データポータビリティという考え方へ発展。
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ユーザーを塀に囲まれた庭の中で一日中過ごさせる時代が終焉。次は、ユーザーに関するデータをできる限り手元に置いて、自分のサイトにいないときでも自社ブランドを使って認証させるようにする戦いへ移行。ユーザー情報の中で最も重要なのが、個人識別情報なので、OpenIDを発行する側になろうとするのが今の戦い。OpenIDがあれば、Yahooなどのアカウントで他サイトにログインすることができるため、ユーザーはネット上で何度もリストを作り直すことが不要。
データポータビリティーの核心は、ソーシャルネットワークが、ユーザーの明確な承認の下で、相互にデータを交換できるようにすること。Flickrの写真、Twitterのメッセージ、YouTubeのビデオなどを自分のブログに貼り付けたいと思うなら、コンセンサスを得たポリシーと手順によってそれを可能にしようというのがデータポータビリティー。つまり、個人の分散化 (decentralize) を採用しつつ、ユーザーが望めば再び集中化 (centralize) も可能という概念。