バブル IV
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自己破産した個人や倒産した企業のしわ寄せは、銀行の資産 (Asset) へ。一方、負債 (Debt) 側にある預金には元本保証がついているので、不良債権の損失を預金者に負わせることはできない。しかし、不良債権損失が自己資本 (Equity) と同レベルまで膨れ上がると、銀行ももたない。さりとて、銀行が破綻すると、預金者も借り手も困る。さて、どうしたものか、というのが不良債権問題の本質。
解決は、不良債権の買取りにより、銀行の不良債権の最終処理と損失額の確定。次に損失額の穴埋めというべき自己資本増強。必要なら一時国有化。損失額が拡大していくという事態に歯止めをかけなければ金融危機は収束しない。