ネット系ビジネスモデル-II

利益の生み出し方

「利益= 売上(価値) -費用(機会損失コスト)」なので、売上を上げるか、コストを下げるかの2通り。売上を上げるには、顧客に利用してみたいな、買いたいなと思わせるバリューを提供しなければならないが、その本質は差別化。そして、different, special, better を追求し、改善すること。切り口は、製品と時間軸。

1) 売上アップ: 原則は差別化、different, special, better を追求

  • ブランド: ブランド価値を確立し価格競争を回避するCoca-Cola、付加価値を提供するスタバや資生堂
  • ニッチ: 機械部品通販のミスミ、大企業では割に合わない専門性を追求
  • プラットフォーム: Google検索連動型広告Wal-Martの売り場など、多数の売り手と買い手をつなぐ優位な交換所。目安はネットワーク効果が働く臨界点の突破。
  • スピード: 追いつかれ価格競争に巻き込まれる前に先行者利益を享受する先行逃げ切り型のインテル

2) コストダウン: 1割の削減を考えるより半分にする方法を考えるとうまくいく -by 松下幸之助

  • Economies of scale & Learning curve: 日本の戦後成長の源泉は、プロセスイノベーションを通したこれらのダブル効果
  • 技術革新 (e.g. デジタル情報革命): 文書、画像、音声、動画、お金のやり取りなどがデジタル化されWeb上で行き交い、人が介在していたサービスの中抜きにより、変動費が限りなくゼロへ (人件費や家賃など販売管理費が大幅減)
  • 分業: グローバル化によるコールセンターなどのアウトソース (globalization is not a choice but a fact. by-ライス元国務長官)

製品の売り方

いかに顧客をつなぎとめられるか、自社製品のサポーターでいてもらえるかのアイディア合戦。切り口は、製品と顧客。

  • 垂直型 (ピラミッド型): 価格帯の異なる製品を提供し、顧客の上昇志向を刺激、高価格帯ほど高利益率(カローラ-> マークII-> クラウン-> レクサス)
  • 水平型: 同一価格帯で異なるブランドを提供 (異なる味の菓子類、原料の異なるシリアルなど)
  • コピー型: ディズニーキャラクター (テーマパーク、アニメ映画/DVD、グッズ、携帯や服などとコラボ)
  • Freemium型: 無料で有料への敷居を低くし、いかに有料サービスへ促す仕組みをつくるか、attract-> addict-> covert モデル
  • バンドル型: パッケージで割安感を演出
  • 影響力xレバレッジ: オピニオンリーダーなど影響力のある層をテコにレバレッジを効かせて拡散