戦後復興 V

Slide 24

日本は、文化にマッチした戦略、プロダクト・イノベーション(新製品開発に関するイノベーション)ではなく、プロセス・イノベーションに特化した高品質・低価格路線が奏功。
バリューを生み出すには、新しいものを「加える」か、ムダを「除く」かの二通り。企業再生過程では、コスト削減で利益を出せる体質に改善できても、トップライン(売上)を伸ばすのは至難。典型は日産。LBOでも対象は、大幅なコスト削減が見込める大企業。
ムダを省くのに必要な反省の文化。誤りを認め、改善する姿勢。子供の教育でも、「あれをやってはダメ」とマイナスを減らす文化と、長所をほめプラスを伸ばす文化。それが叱られたり、反省したりする免疫力の違いへ。逆に言えば、褒めることが下手なため、五十六長官の「ほめてやらねば」に注目があつまる日本。
ただ、「叱る」や「ゲンコツ」を「体罰」と拡大解釈する最近の風潮の下、家庭でも学校でも叩かれたことがなく、「ゆとり教育」で甘やかされて育ってきた子供達が日本を引っ張る頃には、果たしてどうなっているのか。
それら文化的背景を大まかに比較した表。